くすくすと鈴を鳴らす様に彼女が笑う。 なんだろうと首を傾げて見上げたら、ポーラは横にしゃがみ込んだ。耳の脇に触れて、何かを探っている。 「?」 「ちょっと、まってください…とれましたよ」 離れた掌に収まっていたのはひとつの髪留め。…何故だか可愛らしい飾りがついている。 「………これは態となのかな」 「恐らくは」 「……」 かくりと肩を落とせば、彼女がまた笑う。 現状は大変だが…でも彼女がこんなに笑うのは滅多にない事だ。それが見れたのは、嬉しい事かもしれない。シーアは思った。 「シーア! 来て頂戴。今度はこちらを試してほしいんだけどっ」 ……思った矢先にカーテンの向こう側から呼ぶ声が聞こえて、二人で振り向いた後、ひとつ間を置いてシーアは深いため息をついた。 横でポーラが、今度は苦笑いを浮かべた。 4後私的なふたり …おもちゃにされてるというか着せ替え人形にされている最中という絵でした(判りにくい!) 背景一度なしで展示してたんですがちょっと違和感がありまして…ある方に差し替えました ……まだまだべんきょうがひつようです 余談で、カーテンの向こうの御人は王女様です ■ |